full of love

優しい世界

愛情

カップリングに名曲は数あれど、わたしは2016年2月24日発売「復活LOVE」初回限定盤に収録されている『affection』が大好きです!!!だって、今まで嵐さんが歌ってそうで歌っていなかった!いい意味で起伏がなく続いていく優しい曲。

弦楽とピアノの重なりが綺麗でメロウなバラード。物静かでしっとり流れる曲の雰囲気から、梅雨から秋にかけての季節がぴったりかなと思います。全員30歳を超えたからこそ歌える、大人な曲です。そしてなんと言ってもイントロの美しさには鳥肌が立ちます。

 

affectionは不可算名詞、訳は愛情です。これが可算名詞になると一転、疾患という訳になりますが、『affection』の中での訳はもちろん愛情が正しい訳です。

似た意味でloveという単語がありますが、こちらが異性への流動的で情熱的な愛情を表すのに対し、affectionは優しく暖かく内面的かつ持続的な愛情のことを指すという点で大きく意味が異なってきます。

 

このことを踏まえて、ざっくりとした歌割りとともに歌詞の意味を考えていきます。

 

affection

作詞作曲 nobby   編曲 佐々木博史

ちなみに作詞作曲のnobbyさんは、嵐さんだとPower of the    Paradiseの作曲をされた方。ぜひほかの楽曲を聴いてみたいと思いネットサーフィンしましたが、わたしの力では発見できず……。とても謎な存在です……。

佐々木博史さんはよく目にするお名前だと思います。今までに20曲ほど嵐さんの楽曲を編曲しており、わたしが個人的に好きな曲で言えば忘れられないやmorning light。他にも名曲揃いです。

 

ありふれた言葉はきっと いつの日か色褪せて
遠い過去に紛れてゆくけど

ありふれた日々の会話はいつかは色褪せて

遠い過去に紛れていってしまうけれど

 

重ねあった指がそっと 繋いでくその熱は
凍える日もこの胸暖める 

重ね合った指から伝わるあなたのあなたのその熱で

こころが凍える日もこの胸を暖めてくれる

 

I can feel your heart Stay with me 
うつむいた襟元に感じる温度が
I can feel your heart Stay with me
霞んでたこの景色を染めてく  

(あなたを感じることができるから、そばにいて。)

うつむいた僕に後ろから抱きつくあなたのが体温が

(あなたを感じることができるから、そばにいて。)

霞んで見えていた僕の周りの景色を染めていく

 

ありふれた日常の言葉はきっといつの日か記憶から褪せ過去のものになってしまうけれど、あなたのその存在はずっと変わらず僕を包み込み光を与えてくれる。相当親密な関係のふたりが、続いていく日常の中にあなたがいなければダメだ!とそばにいて!と、依存してしまっているのかもしれません。

智翔と雅和潤に分かれた歌割りから、英詞の場面では5人全員にシフトし和潤のハモりで立体感が生まれている感じがします。さらにサビにいきます。

 

あなたと紡いでゆく季節は 眩しく光満ちて
変わらぬ明日を祈るように
夜の果てを見つめて もう迷わない

あなたとともに生きる毎日は眩しく希望に満ちて

この日常が明日も続くよう祈り夜のその先の朝を見つめて

あなたを愛していくことをもう迷わない

 

愛していくことに対して迷いがあったのかな?何かためらう理由があったとしても、しあわせな毎日に希望を見出して自信がついたのかも。夜、隣で眠るあなたを感じながら、朝が来てもこの幸せが続きますようにと祈り、ずっと愛していこうと決心しているような情景が浮かびます。

5人でのサビですが、潤くんは下ハモに徹していてやっぱりハーモニーが綺麗です。秀逸、極上。

 

絡み合った糸がそっと ほどけてく音もなく
夢の底に見つけた温もり

絡み合ったこころの糸がゆっくりやさしく音もなくほどけていく

夢のような日々にあなたの温もりを見つける

 

探していたものはずっと すぐそこに隠れてた

僕が気付くそのときを待ってた

探していた愛情はずっとすぐ側に隠れていた

僕が気付くそのときを待っていた

 

I can feel your heart Stay with me
悲しみがその瞳濡らしてく夜も
I can feel your heart Stay with me
寄り添って心の傘開こう               

(あなたを感じることができるから、そばにいて。)

悲しみで涙を流す夜も

(あなたを感じることができるから、そばにいて。)

寄り添ってこころの傘をさしあおう

 

愛情はきっと自然に存在していて、そのことに気付けるかが重要。すぐ側にあった愛情に気付けた"僕"はこころを溶かしていき、さらにあなたの側に寄り添い愛していこうと感じているのではないでしょうか。

ほんとうに個人的な意見ですが、B1メロの雅和の優しい声が好きです。1番の歌割りと構図が逆になり潤くんの下ハモが智翔についているのも新鮮で聴きごたえがあります。

 

あなたと彩ってゆく日々に 愛しさ降り積もって
変わらぬ優しさを見つけたら
また明日を信じて 歩き出せる

あなたと彩ってゆく日々に愛しさが降り積って

変わらない優しさを見つけたら

また明日を信じて歩き出していける

 

Bサビ、ほとんどそのまま……。でもほんとうにそのままなんです。ずっと側にいて気付けなかったけれど、あなたのその変わらない優しさが、温もりが、そしてあなたの存在自体こそが愛情なのだと見出し前向きにまた明日も幸せを繰り返していこうと歌われています。

 

あなたと紡いでゆく季節は 眩しく光満ちて
変わらぬ明日を祈るように
夜の果てを見つめて もう迷わない

ここはAサビの繰り返しです。5人の開けた歌声と、バックで響く壮大な旋律がダイレクトにこころに刺さります。余韻を残さず潔く切れるメロに、希望を感じスッキリとした気持ちで聴ききれます。

(それとちょっと補足だけれど、どこかにベースみたいなギュイーンって音が入ってるのが好きです。)

 

ここで歌詞を読む前に書いたaffectionという単語についての説明を思い出してみます。優しく暖かく内面的かつ持続的な愛情とありました。まさにその通りだなと思います。バラードでも燃えるような激しい恋愛模様が描かれがちなラブソングですが、はじめにも書いたようにいい意味で起伏がなく場面転換のないこの曲。傍から見れば変化のない日常と僕だけれど、こころの中で静かに愛情に気付きじんわりと胸が熱くなるような優しい世界。穏やかで緩やかで、聞き返していくことで深みに気付けます。

わたしはこの曲、相葉くんぽいなと思いました。「裏切られてもいいと思えるような人」が好きだなんてやっぱり少し悲しさが見え隠れする相葉くんの恋愛観を思い出しました。こんなふうに優しく静かで無条件に包み込み光を灯して愛情を注いでくれるような方との恋愛が似合うなあ。

 

兎にも角にもaffectionが好きです!

いろんな解釈がまだまだこれからも浮かんでくるかもしれないなあ。

 

歌詞 http://www.littleoslo.com/lyj/home/affection-嵐-歌詞-lyrics-mv-youtube/